闘病記はまた追い追い書くとして…。時間を少し進めて…。
私は約1年と9ヶ月の闘病・療養を経て症状固定となり、身体障害者手帳の申請をしました。
申請は各市区町村の役所で行うのですが、まずは必要書類をもらいに行かないといけません。
そこでまず問題だったのは、さて…役所までどうやって行くのか…、ということ。
幸いにも歩いて行ける距離に役所があるのですが、とは言え、私はやっとの思いで1本杖で歩けるようになったばかりの状態。ホームページ等からダウンロードできるだろうと思ったのですが、うちにはコピー機が無いので、やっぱり出掛けるしかない。
さてさて…。どうしたものか…。
家族に付き添ってもらうか…。付き添って貰うほどの距離でも無い…。でも転んだら1人で立ち上がれるのか…。リハビリで1人で立ち上がる練習はしたけれど、転んだ場所が横断歩道の途中だったら冷静に立ち上がれるのか…。
怖い…。
たった数百メートルを歩くだけなのに…、怖い。どうする…。
でも…、これを怖がっていたら、私はこの先もずっと1人で外に出られなくなる。せっかく沢山の人たちが私を歩けるようにしてくれた、これもリハビリだと思えば良い。
大袈裟な言い方かもしれないけど、私は自分を奮い立たせて役所に出掛けました。
ちなみに、障碍者になってからの私のお出掛けスタイルは、基本的に、財布が入るだけの小さなショルダーバックと相棒の杖のみ。携帯電話もショルダーにして首からぶら下げている。
理由は簡単。⒈手に何か持って歩くとバランスが取れないから。⒉ふらついた時に、すぐに何かにつかまるため。⒊転んだ時に、手をついて自分を守るため。
リュックなら色々入るし、リュックにしようかと考えたこともあったけど、重いと結局バランスが取れなくなるし、椅子に座るときに両肩から外す動作が生じ、その動作自体がバランスを崩して転倒する危険性がある。
この体になって気がついたことだけど、人は何をするにも両足で踏ん張っている。歩くのはもちろん、道で出会った友達に手を振るだけでも…。無意識にやってるけど、何をするにも足が踏ん張っているからできていることが多い。
…と、話は少しずれてしまいましたが…。
ともあれ、かなりゆっくり往復し、無事に家に帰ってくることができました。ずっと緊張感を持って歩いていたので、結構な疲労感と達成感でした。たった数百メートルなのに…。
手帳の申請の要は、指定医師の診断書です。等級も診断書に書かれた等級でほぼ決まります(審査の結果、変わることもありますが)。役所の説明では、申請から2ヶ月くらいで発行されるとのことでしたが、私は26日に申請して翌月25日に貰うことができました。
身体障害者手帳を貰うと、様々なサービスや税制優遇が受けられます。
その話もまた追い追い…。