転院②

闘病記

リハビリ病院は、急性期病院とはずいぶん雰囲気が異なっていた。

病院自体がまだ新しいのもあるが、受付のロビーがホテルのようだった。

え…!?病院!?

受付をを済ませて病棟に案内された時も、急性期病院とは雰囲気が違いすぎて驚きっぱなしだった。

急性期病院は誰もが知る、「ザ・病院」。

リハビリ病院は何て言うか…、高齢者の人が多いというのもあって「介護施設」という感じだった。

回復期病院と言うだけあって、治療に急ぐ患者さんがほとんど居ないため、時間がゆっくりゆったり流れているようだった。

私が案内された病室は4人部屋だったが、お隣さんとの間仕切りが家具だった為、大部屋なのに個室感がある病室だった。

テレビや冷蔵庫はもちろんあって、定期契約だったため好きなだけ使えるのが有り難かった。

こうなると、テレビはほとんど付けっ放しにしていた。音はイヤホンを付けないといけないが、画像が流れているだけでも’お部屋感’がでる為、ほとんど付けっぱなしにしていた。

始めに案内された部屋は、ナースステーションに近い部屋の廊下側だった。

ただ、思った以上に私が動けることがわかったことで、3日後くらいにはナースステーションに一番遠い部屋の窓側に移動になった。

窓際になったことも嬉しかったけど、一番奥の部屋だったので静かで快適だった。

転院した日に真っ先にやったことは…

携帯のカレンダーで90日後の日にちを数えること。

そう、「家に帰れる日」を真っ先に数えて、転院したその日からカウントダウンを始めた。

転院した初日から、「退院まであと○日」とつぶやくのが日課になった。