回復

闘病記

リハビリ病院(回復期病院)は、人との関わりがとても近く感じた。

急性期病院がとても大きい病院だったので、それに比べたらリハビリ病院は小さめの建物だった。

そのため、患者さん同士や医療従事者さんたちとの距離がとても近く感じられた。

ナースステーションには看護師さんはもちろん、療法士の先生たちも常に沢山いた。

廊下でも沢山の患者さんが療法士さんたちとリハビリをしていた。

私はリハビリ病院でナースコールを使うことは1度も無かった。

看護師さんや療法士さんたちが常に近くにいるので、わざわざ呼ぶ必要が無かった。

病室も、廊下も、いつも常に賑やかだった。

薬は毎日飲んでいるし、定期的に採血やレントゲンを撮っている。

それでも「治療」らしい治療をしているわけでは無いので、病院にいると言う感覚は急性期の時よりは少なかった。

リハビリに1点集中。

まさに自身を’回復’させる為だけの時間を過ごした。

ただ…、面会だけはコロナ禍の影響で相変わらずできなかった。

病院のタブレットで予約制でオンライン面会があるのみだった。

それだったら、自分の携帯でテレビ電話をすれば良いことだったので、私は1度もオンライン面会を利用することは無かった。

私はコロナ禍での入院だった。

コロナ禍だったので面会規制があった。

今はどうなっているのだろう。

コロナ禍以前はどうだったのだろう。

「コロナ禍じゃ無かったら…」

入院期間が長かった私は、何度もそう思った。

早く家に帰りたかった。