バリアフリー

雑記

両下肢障害になってからは、バリアフリー対応について思うことが多くなった。

健常の時には考えたことがなかったし、気がつくこともなかった。

勝手なもので、自分自身のことになってから気がつくようになった。

今の私は杖でなんとか歩いているが、なんだかんだ2年近く車椅子を利用していた。

通院や買い物などを車椅子ですることがあったので、要所要所にスロープがあるととても助かった。

でも、そんな助かるはずのスロープも、傾斜角度がキツくて自走では登れない場所が時々ある。

介助者が車椅子を押すことで初めて登れるスロープ。

それどころか、徒歩でも避けたくなる傾斜角度のスロープも時々見かける。

そこまでキツい傾斜だと、誰がどうやって使うスロープだろう…、と考えてしまったりする。

スロープを造るには、それなりに距離と敷地が必要になる。

少々無理してでもスロープを設置してくれたんだと思う。とてもありがたい。

でも…、残念ながら…、利用できない傾斜角度のスロープは割りとよくある。

そんな時は諦める、か、介助者と一緒に再度行くしかない。

「バリアフリー対応」と言う表記をよく見るけれど、段差が無ければバリアフリー?。

利用できないけど、バリアフリー?。

車椅子の人には必ずしも介助者がいるわけではないし、介助者がいなくても出掛けたい。

車椅子であっても自立して生活している人は沢山いると思う。

『バリアフリー』

段差とは、心の段差や、価値観の段差、障害がある人たちへの段差を言うのかもしれない。

すべてがバリアフリーになると良いな…