日常を過ごしていると、ふと、できることが増えていることに気が付くことがある。
それはほんの些細なことで、健常であれば気が付きもしないようなこと。
沢山の療法士の先生がいつも言っていた。「日常生活を送ることが1番のリハビリになります」。
まさに、その通り。
もちろん、健常の時よりできなくなったことは圧倒的に多い。
でも、些細な段差とか、些細な勾配とかなら、通れるようになった。
ただこれは、身体が順応したと言うより、どう通るべきかを脳が判断できるようなった、というのが正解だと思う。
以前は、こんなこと当たり前にできたのに…、と嘆くことが多かった。
そんな私の意志とは別に、脳が反応してくれているように思う。
私の心はいまだに障害を認めていないけれど、私の脳は私の身体をコントロールしてくれている。
「こんな勾配歩けるわけ無いでしょ!」(心)
「この身体なら、ここはこうして歩くんだよ!」(脳)
心vs脳のやりとりを、最近では脳が勝つようになった。
健常と同じようになったわけでは無く、この身体でできる方法を実行してくれている。
今ある可動域で、できる動きをする。
脳がそれを考えてくれる。
私は自分の脳を信じて、心を動かしていく。
外に出るんだ!(心)
やってみるんだ!(心)
できないことをできるに変える方法は、脳が考えてくれる
そうして、身体は動くんだ…