晴れときどき闇

闘病記

感染症の為に塞がらない傷口が1箇所ある。

入院中にも手術や点滴、飲み薬など、いろいろな処置を施してもらったが、傷口が塞がる気配は無い。

大怪我を負い、傷口からバイ菌が入り、感染症を起こしたことで足や手を切断することもある。

そういう意味では、私ほどの大怪我で感染症がこの程度だったのも奇跡だと病院で言われている。

だからこれ以上ひどくならないように、自宅に戻ってからも毎日薬を飲み、傷口の処置を毎日自分で行う。

お風呂時に傷口を綺麗に洗い、ガーゼを交換する。

始めのうちは医療用テープを使っていたが、テープの部分がかぶれて痒くなるので、包帯に変更した。

ガーゼや包帯は自分で薬局に買いに行く。

基本的にはシャワーが多いが、湯船に入浴したい時はエアウォールフィルムと言う医療用フィルムを傷口に貼って入浴する。

エアウォールは病院で使用していたので、同じものをネットで買って使っている。

ちなみにエアウォールは一般的な薬局では売っていない。

身体が不自由になったうえ、塞がらない傷口の処置があり、自分の家のお風呂にすら気軽に入れない。

何でこんなことになったんだ…

入院している間は早く帰りたいばかりだったので、あまり考えることはなかった。

家に帰って1人でいる時間になると…、考えることが増えた。

何でこんな身体になったんだ…。

傷だらけの醜い足。思うように動かない足。塞がらない傷。ジリジリと痛む足。

スタンガンでやられたような痛みが不意打ちに来る。スタンガンにやられたことは無いがw、気を失いそうな痛みが不意に来る。

何なんだこの身体は…。

生きているだけで良かった。足を切断しなくて良かった。寝たきりにならなくて良かった。車椅子生活にならなくて良かった。

そりゃそうだが…。

そもそも、私は健常だったんだ。

何でこんな身体になったんだ…

ときどき

闇の世界に行ってしまうんだ。