歩行器ありきではあるが、そこそこ歩けるようになった。
でも、’かかと’を地面に付けることができないので、あくまで’つま先歩き’状態。しかも、右足は歩く度にかなりの痛みが伴う。
そこで、装具を作ることになった。
私の足の型を取って、約1週間後にできた装具はすごい靴だった。見た目はサンダルだが、スキー靴を改造してサンダルにしたような…、そんな重厚感のある靴(装具)だった。
当時’かかと’は8cmほど宙に浮いていたので、装具のかかと部分も8cm高に作られていた。
ただし、その8cmの部分は1cm位ずつ高さを変えられるように作られている為、今後リハビリで’かかと’が地面に近づいていった時の為に、調整できるようにできていた。
リハビリの時に早速、履いてみた。
重い…。
そりゃ、そうでしょ。w
完成して受け取った時点で「重いw」と思った。手で重いと感じているのに、私の損傷だらけの足で…、重いに決まってるw。
でも、今まで’つま先歩き’をしていたのが、かかとを付けて歩く感覚を取れるようになった。
姿勢良く歩くことも可能になった。8センチ高のヒールで歩いている感覚だが…w。
気分は8センチ高のピンヒールで歩く”米倉涼子”だ!舞台は病院だし…笑。
とは言っても、歩くのは容易では無かった。
重いのはもちろん、8cmも高さがあるので、足首をグギっと捻ってしまう可能性もあるのが怖かった。
ここで捻挫でもしたら目も当てられないw。
もともと早く歩くことはできないが、より一層慎重に歩く練習をするようになった。
歩く姿は…米倉涼子では無く、ガンダムだ。