転院

闘病記

リハビリ病院への転院は、’急性期病院→リハビリ病院’という移動のみだった。

朝10時頃急性期病院を出発して、11時にはリハビリ病院の受付をしないといけなかった。

家族が大勢で迎えにきてくれたけど、お茶する時間もなかった。

コロナ禍で面会はまともに無かったから、家族と顔合わせたのは久しぶりだったけど、病院から病院への移動だけで、言葉を交わすことなんてまともにできずに転院した。

それでも、久しぶりの外だった。

久しぶりに車に乗った。

転院に向けて、車に乗る練習もリハビリの中でしていた。

あらゆる関節の可動域が無いため、車に乗ることができるかは不安要素の1つだった。

歩く練習をしているとは言っても、9割は車椅子で過ごしていたため、車の座席に座れるかは不安だった。

練習の成果や家族の手助けもあり、座席に座ることができた。

久しぶりの外は、暖かった。

事故に遭った時は、真冬だった。

転院のこの日は、GWもすっかり終わっていた。

季節がすっかり変わってしまっていた。

私は緊急入院だったし、事故時に来ていた服はボロボロに破損したので、転院時用の服は家族が用意してくれていた。

少し前にあった’母の日のプレゼント’として…。

ズボンを履くことができないので、頭から被れるように、足の傷を隠す長さのワンピース。

でも、この服を着るのはまた3ヶ月後になる。

3ヶ月後は真夏になっている。

ワンピースは春夏用のものだから、次は「退院の日」に着よう。