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闘病記

ICU や個室に居た時のことは辛すぎたのでw、大部屋の話にいきます。

個室治療約2週間を経て、大部屋に移動しました。そこは4人部屋で、私は奥の窓際でした。

ただ…、ここからが本当に長かった。

私はいわゆる急性期病院に居たわけですが、その後リハビリ病院(回復期病院)に転院するまでの数ヵ月を、この大部屋で過ごしました。(急性期には5ヶ月ほど入院していました)

大部屋はとても賑やかだった。別にみんながおしゃべりをしているわけでも無いし、音楽が流れているわけでも無いけれど、個室と同じ病棟とは思えないくらい、私には賑やかに感じられた。

ずっと、孤独だった。

面会も無くて…、ずっと孤独に闘っていた。

だから、沢山の人の気配がすごく日常を感じられた。

私はと言うと…、大部屋に移った頃には上半身を自分で動かせるようになっていた。足はまだ全く動かないけど、上半身が動かせるようになったことで、できることが増えていた。

痛みも、ICU が100だとするなら、70くらいには下がったかな…。なんとか眠れるようにはなっていた。ICU に居た時から、相当な量の眠剤を飲んでいたのだが、ここへ来てやっとその眠剤で眠れるようになっていた。

自分の状況もわかるようになっていた。

今回の事故で、整形外科だけでなく、沢山の診療科に治療してもらっていたのだが、正直、ICUや個室の時に会ったドクターたちのことはぼんやりとしか覚えていない。

大部屋に移った頃からようやく、自分を診にきてくれていたドクターたちのことを思い出して理解できるようになっていた。

自分が飲んでいる薬の意味も、自分に付いている管や機械の意味も…、この頃になってようやく理解できるようになっていた。

それくらい…。ICU や個室に居た時間は、闇の時間で、闇の空間だった。

でも…、まだまだ、ここからだった…。