事故で大怪我をしたことをきっかけに、私は仕事を退職して、現在は失業中。
失業保険給付と仕事探しのために定期的にハローワークに行っている。
管轄のハローワークには地下鉄で行っているのだが、初めて1人で行った時は本当に怖かった。
電車は通勤時間帯を避ければ、座れることはだいたいわかっているのでまだ良いのだが、行った先に色々ハードルがある。
まずは地上に出るエレベーターがどこにあるのか。
地下鉄は乗り換え用のエレベーターと、地上用のエレベーターが有る。これが大概別々になっていて、さらに場所も別々になっていたりするから、まずは見極めが重要。間違えると、やり直さないといけない。
次に、地上エレベーターから目的地までの距離。
地上エレベーターが目的地と正反対の場所にあることが有る。こうなると、階段のリスクが回避できたとしても、距離の問題が発生する。
下肢障害者にとって階段はハードルだが、歩行距離もハードルになる。そうなると階段を取るか、距離を取るかの選択肢になる。
この答えは、地上エレベーターから目的地までのハードルの有無で決まる。
ちなみに、私はハローワークに行くのに地上エレベーターでは無く、地下路を歩いて階段を上がってハローワークに行っている。
要するに私は階段のリスクを取っているわけだが、その理由は、地上エレベーターで外に出ると片側4車線の大きな交差点を横断しないといけないから。
階段はゆっくり自分のペースで一段一段確実に上がれば良いが、交差点はそうはいかない。
横断途中で信号が変わってしまうかもしれない。横断途中で転んでしまうかもしれない。
階段で転げ落ちるのは自分だけの問題だが、交差点で立ち往生したら沢山の人に迷惑をかけてしまう。
ハローワークはこうしてルートが決まっているのだが、どこかへ1人で行こうとする時は必ず事前にルートを考えてから行く。
自分にとってのハードルがどこにあって、どうやって回避すれば良いのか…。
幸い口は動くので(笑)、駅員さんに聞くのだが、駅員さんがなかなか見つからないこともよくあるw
健常だった時には気がつかなかった。こんなにいろんなところにハードルがあるなんて、考えたこともなかった。
これでもずいぶん改善された方なんだろうと思う。
このハードルを、自分で越えていく方法も見つけていかないといけないんだと思う。