可動域

闘病記

毎日のリハビリは激痛との闘いでした。

歩行を目指すリハビリのイメージは、『平行棒を使って歩く練習をする』と言うのが一般的なイメージだと思います。私も当然そういうイメージでした。

いえいえ…、平行棒なんて、もっとずっと先のこと…。もっとずっと後に使うもの。(もちろん怪我の状況で個人差はあります)

人間は寝たきりの時間が長くなると、筋力低下と同時に、身体が硬直していきます。それが損傷している身体であれば尚更のことです。  

私の場合はまず、足の損傷が激しく、加えて寝たきりの状態が長かったため、足がピンとまっすぐに伸びた状態で硬直しました。

つま先もバレリーナのように真っ直ぐに伸びた状態で硬直しました。そして膝も足首も…硬直して全く曲がらなくなりました。

自分の力どころか、他人の力で曲げても、硬直してしまって曲がらなくなりました。

私の足は、真っ直ぐに伸びた鉄の棒と同じ状態でした。

筋力低下で動かない。硬直して動かない。可動域が全く機能していなくて動かない。

手術も何回かあったので、ベッドからなかなか離れることができなかったことで、できるリハビリはベッド上でのストレッチが主でした。

ので、ベッド上でできるリハビリは…

曲がらなくなった関節を『曲げる』というリハビリ。

これが…、痛い!!!

その後長い付き合いになった私のPT先生は、出会った時から容赦が無いw、情けが無いw(笑)

「痛いんだって💢!!」「痛いわー💢!!」私も容赦無く言う。

同部屋どころか、廊下にも響く絶叫をあげる私…。

毎日のようにあるリハビリで、毎日のように絶叫をあげていたので、他の患者さんも看護師さんもみんな…「がんばれー!」なんて無責任なことを言ってくれていたw。

まずはですね…、『曲げる』と言うところからのスタートだったんですよ…。w