1回目の再入院②

闘病記

再入院日の翌日、手術をした。

もう何度手術をしたことか…、今回の事故で手術回数は2桁になっている。

人間一生に1度もやらないであろう手術を、私は数ヵ月の間で2桁やっている…、全く…、なんてことだ…。

手術室では自分で手術台に上がり、頭の位置を合わせた。

「(くま)さん、慣れてるから上手に乗りますね」と褒められた。

手術は何回やっても嫌だ。慣れてたまるか!…なんて思いながらも、なぜか褒められて嬉しいw

手術台に乗ると、次々手術の準備がすすめられて行く。

血圧を計ったり、点滴を付けたり、私が手術台から落ちないように固定具を付けたり…。

この時間が結構長い。

今回は全身麻酔では無いので、全てが聞こえてくるし、認識できる。

‘慣れ’って恐ろしいもので、術看の人たちの動きを冷静に眺めている自分がいる。

なんなら寒いとか、暑いとか、要望を言ったりして…慣れを通り越して図々しくなる。笑

そんなこんなで2時間くらいで手術が終わると、病棟に戻る。

麻酔が完全に切れるのに大体6時間くらいはかかるので、大概当日はベッドの上でおとなしく過ごす。

麻酔が切れてくると、当然のように術後の痛みに襲われ…、悶絶…。

とは言え、ICUの時に地獄の痛みを経験しているので、この時の術後の痛みは許容範囲。

痛みにも慣れてしまうものだ…笑。

そしてその翌日には、長い付き合いとなっているPT先生が来て、私を歩かせようとする。

いやいや…、そうは言っても痛くて歩ける訳が無い

と文句を言いつつも、立つだけ立ってみる。

無理!痛い!

そんな調子を繰り返しながら、ぐるぐる巻きの包帯から小さいガーゼに変わり、痛みが引いて歩行が可能になったところで

1回目の再入院が、約10日で退院となった。