自宅に戻ってからは、通院でリハビリを続けた。
退院当初は家から出ること自体が大変だったので、通院はタクシーを利用していた。
タクシー通院は事故の保障範囲内と判断された為、自己負担無く利用できた。
もちろん事故治療通院のみ。
タクシー会社は限定だったため、タクシー会社のアプリをダウンロードして、毎回予約をして通院した。
タクシーは本当に助かった。
玄関前から玄関前まで連れていってくれる。安定しない私の歩行でも、安心して移動ができる。
雨の日なんかは本当に助かった。
ただ、帰りは大変だった。
行きは時間が決まっているので予約ですんなりタクシーに乗れるが、帰りは時間が決まらないため事前予約ができなくて、タクシーがつかまらない…なんてことがよくあった。
最大1時間以上タクシーがつかまらない…、なんてことも何度かあった。
タクシー会社が限定されていたため、なおさら大変だった。
何度電話しても、アプリでタクシーを探しても…、タクシーをつかまえることは容易ではなかった。
夕方の時間帯、それが雨の日だったりすると、さらに大変だった。
あー、自分で運転できたらすぐに帰れるのに…
何度そう思ったか…。
リハビリも毎回予約だったため、変更が簡単にはいかない。
近年タクシー運転手さんが減っている、とニュースでよく言っている。
それをまさに何度も体感した。
タクシー会社には沢山の車がある。
なのに人手が足りない。
私のように身体不自由な人も沢山いる。
そして、これから高齢化社会が加速する。
バスや電車に気軽に乗れない人たちが、移動の手段を失う。
ライドシェアなど、また新たな仕組みができてきた。
そこには新たな問題も起きてくる。
でも、不便を便利にしようとする動きはあるんだ。
不自由な身体でも、自由に動ける社会になってほしい…。