先日の「バリアフリー」の記事にも書いたが、私は自宅に帰ってからも車椅子生活をすることがあった。
手術や再入院を何度か繰り返したため、歩けない状態に戻ってしまうことが何度かあったのだった。
とは言っても、アパートの中は車椅子を使えるほど広くはない。
そこで、家の中では長男が使っていたキャスター付きの学習椅子を、車椅子代わりに使った。
部屋のすべてを学習椅子で移動することはできなかったけれど、ご飯を作ったり、洗い物をしたりなど、最低限のことはできた。
車椅子よりは小回りが利くので、長男の学習椅子は大いに役に立った。
ただ当然、学習椅子では外で車椅子代わりにはならない。
でも、車椅子を購入するほど使用する頻度は無い。
ネットで色々調べたところ、一時的に使用したい人への車椅子無料レンタルがあることがわかった。
ネット記載の社会福祉法人に電話をかけたところ、介助式なら在庫があるが、自走式は在庫が無い、とのことだった。
それでも、諦めずに何件か電話して自走式を見付け、借りることができた。
貸出期限は1ヶ月とのことだった。延長は応相談。空いていれば延長も可能とのことだった。
車椅子の状態はあまり良いものではなかった。
タイヤにヒビが入っていたり、ブレーキバーが固かったりなど…、無料なので仕方ないことだったが使用時には多少の神経を使った。
それでも、車椅子の無料レンタルは相当に助かった。
社会福祉法人のレンタル期限が切れる頃、姉が社会福祉協議会で新たに無料レンタルを借りてきてくれたので、途切れることなく車椅子を使うことができた。
車椅子に無料レンタルがあるなんて、これもやはり、この身体になるまでは知ることはなかった。
今はスマホを通してネットで何でも調べることができる。
インターネットが普及していない時代は本当に大変だっただろう、と思う。
車椅子の無料レンタルがあったとしても、それを知る術がなかったと思う。
調べればまだきっと、障害を手助けしてくれるサービスは他にも沢山あると思う。
できないことをできない、と諦めないでいたい。